家族との距離は、スマホの距離だ。


 夕飯の音が止まり、息子が言った。 「パパって、いつもスマホ見てるよね。」

その一言で、俺の世界が斜めに傾いた。 席を立ち、スマホをテーブルに置いた。 画面の青い光が消えた途端、家族の声が届いた。 聞こえているつもりでしかなかった自分を殴れ。

その瞬間、何が起きたか

箸を持つ手が止まった。 息子の視線は、俺の顔じゃなくスマホに向いていた。 笑ってるのに、どこか寂しそうだった。

「そんなことないよ」と返した。 心の奥がざわついた。 湯気の向こうで、妻が黙って箸を置いた音がした。

本当に、息子の目を見て話してたか? 家族の時間を、誠実に過ごしてたか?

 

なぜ、向き合えないのか

「向き合う」って、簡単そうで難しい。 通知音が鳴るたび、会話が途切れる。 「ちょっと待って」が口癖になる。 気づけば、家族の話が終わっていた。

本音をぶつけたら、壊れてしまう気がする。 見ないふりをする。 笑ってごまかす。 スマホに逃げる。

それができない日が続くと、距離は静かに広がる。

あなたの家の空気は、今どんな音がしている?

「うーん…」って迷ったなら、それが答えだ。 向き合えないのは、言い訳を選んでるからだ。 疲れのせいじゃない。 怖いのは、相手じゃなく——自分を見せることだ。

 

俺がやった三つのこと

朝は必ず目を見て「おはよう」と言う。短いが効く。

帰宅したらスマホを充電器に置いてから「ただいま」と言う。見える場所に置け。

週一で「最近うれしかったこと」を話す時間を固定する。テーマは必ずポジティブに。

最初はぎこちなかった。沈黙が怖かった。 逃げなかった。目をそらさなかった。 ……たった数秒の沈黙が、今では愛しい。

続けるうちに、家族の笑顔が増えた。

ある日、息子が言った。 「パパ、今日もスマホ置いたね!」

その瞬間、胸の奥が少し軽くなった。 俺は、父親になれてる気がした。 涙は——堪えた。 心の奥が、少しだけあたたかかった。

止まっていた家族の時計に、少しずつ音が戻るようだった。

 

あなたは、どう向き合ってる?

今夜、誰の声を一番に聞く?

「うちはそんなに会話ないかも…」って思った? それでも、諦めるな。

俺もそうだった。 でも、ほんの少しの習慣——たとえば「ありがとう」を目を見て言うだけでも、 関係は、確かに変わる。

今、家族との距離にモヤモヤしてるなら——

考えろ。 変えるのは、今日からだ。

 

まとめ——火をともせ

火をともせ。 家族の時間を、今ここから暖めろ。 逃げるな。 目をそらすな。 今日を変えろ。 家族を変える前に、まず自分を変えろ。 その一歩が、家の空気を変える。 次は、「火が消えそうになった日」——その続きを、また一緒に描こう。

 

もしこの文章を読んで「やってみようかな」と思えたなら—— それだけで、もう一歩前に進んでる。

あなたの「向き合う習慣」、今度は教えてほしい。

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