3日で資産の3割消失——「誰かの言葉」に賭けるな

 


                                         「3日で資産の3割が消えた」——その判断材料は、すべて“他人の言葉”だった。

「この銘柄、次の決算で跳ねる」 「今が仕込み時。遅れたら後悔するぞ」

SNSで飛び交う“熱狂の言葉”に背中を押され、yama氏は資産の約30%を一銘柄に集中投下した。 結果は、寄り付きで約50%下落。3日で資産の3割が吹き飛んだ。

経験20年でも、一晩で資産は消える。 次はお前のポートフォリオだ。 誰かの言葉で買っている自覚はあるか?

「分析は正しかった」——そう思い込んでいた

2021年、yama氏はある中小型株を追っていた。 業績は堅調、チャートも上昇。だが、決め手はSNSで爆発していた“熱狂”だった。

「次の決算で跳ねる」 「今が仕込み時だ」

インフルエンサーの分析に自分の仮説を重ね、確信を勝手に増幅させた。 しかし決算は市場予想を下回り、株価は急落。

前夜、板が妙に薄い“静けさ”があった。 朝7:30、注文を出す手が震えていた。 それでも“遅れるな”が勝ち、発注。寄り付きで約50%下落。逃げ道は消えた。

問題は情報そのものではない。

  • 決算に過剰な期待を抱き、リスクを過小評価した
  • 資産の約30%を一銘柄に集中させた
  • “他人の言葉”を自分の判断と錯覚し、検証を放棄した(数字で裏付けなかった)

「この人が言うなら大丈夫」——その一言が、すべてを壊した。

「都合の良いデータだけを拾って、自分を騙していた。堕ちていた。」

「情報に流されるのは初心者だ」——そう思っていた。 だが、実際は“この人が言うなら”と判断を丸投げしていた。

本当は不安だった。だが、根拠の薄さを直視しなかった。 「みんなが買ってるから大丈夫」——その言葉で、自分の不安をごまかしていた。

なぜ、情報に支配されるのか?

yama氏が陥ったのは、次の3つの罠だ。

バンドワゴン効果 多数派に属することで安心を得ようとする心理。 → 実際は「損失を誰かと分かちたいだけ」の弱さだ。

SNSアルゴリズムの偏り “反応の大きさ”で情報が拡散される。 → 冷静な分析は埋もれ、熱量だけが可視化される。

成功者バイアス 「実績ある人の言葉=正しい」 → だが成功者の判断は“当時の環境に依存”しており、今とは違う。

多数派の安心 → SNSの熱狂で判断奪取 → 成功者バイアスで検証停止 = 破綻の公式

SNSの反応速度が速いほど、考える時間は奪われる。 気づいた時には、もうそれは“自分の判断”ではない。

“情報の奴隷”から抜け出す5つの実践

1|発信者の立場を見抜け。保有銘柄・収益構造・煽る理由を疑え。 2|買いたい理由を3行で書け。書けなければ感情で動いている証拠だ。 3|“今すぐ買え”は一晩寝かせろ。焦りは判断を破壊する。 4|SNSは観察しろ。情報収集の場ではなく“熱狂の劇場”だ。 5|根拠を数字で示せ。出せなければ手を出すな。感情は切り捨てろ。

問題は“誰に影響されたか”ではない

「この人が言うなら間違いないと思った」 「みんなが買ってるから安心した」 「焦って飛びついたら天井だった」

そんな失敗は“あなただけ”じゃない。 しかし本当の問題はそこではない。

問題は、“影響されたことに気づけなかった自分”だ。

「失敗を語れる人」こそ、信じるに値する

yama氏は言う。

「成功談ばかりじゃ誰の役にも立たない。 だからこそ、失敗を“ちゃんと”伝えたいと思ったんだ」

失敗を隠す人より、失敗から学びを引き出す人の方がよほど信頼できる。

【結論】検証しない投資家は、投資をする資格がない

  • 情報は“信じる”ものではなく、“疑う”ものだ。
  • SNSは“熱狂の場”。冷静さは意識して保つものだ。
  • 「自分で考えたつもり」は、最も危険な錯覚だ。
  • 判断力は、意識して鍛えなければ腐る。

最後に|次の“熱狂”で、お前はどう動く?

次の“熱狂”が来たら—— 一晩寝ろ。根拠を書け。揃わなければ手を出すな。

同じ失敗を繰り返すなら、それは情報のせいではない。 お前の甘さだ。変われ。行動を変えろ。

「ちゃんと伝える」はひとりではできない。 お前の声が、誰かの“判断力を守る力になる。

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